■ 2009年3月 ■
その2〜法事の包みもの〜

その2〜法事の包みもの

初めて親戚の法事に招かれた時、初めてのことで何を準備すればいいのか戸惑われることと思います。
まずはその包みものについてです。市販されたものの中には「御仏前」・「御霊前」と書かれた金封がありますが、まずここでまず押さえておかなければならないのは「御霊前」は使用しないということです。
法事は、亡き人を偲びつつ、仏の教えに出会う場なのです。浄土真宗の仏事は、神や霊を必要としない生き方を説く教えですから、「御霊前」という表書きは使わないのです。
次に、「御霊前」は一般的によく使用されますが、むしろ「御香志(ごこうし)」や「御香典」とするのがふさわしい書き方です。
浄土真宗の正依の経典である「仏説無量寿経」には「香気普く勲ず」・「華を散じ香を焼きて、これを回向して」ともあり、私たちが薫香(かおり)をもって仏前に奉ずることが述べられています。
お香は、清浄なるこころ、つまり念仏もうす心を起こさせる用きがあると言われます。また、華で嗅ぐ仏の説法でもあります。
その薫香の代物として金一封を仏前にお供えするのです。