■ 2021年 6月 ■
御華束 ( おけそく)ってなあに?

 報恩講・年忌法要などでお内仏にお備えされる餅飾りのことを『華束』といいます。
この華束は供笥 (くげ)(左写真)に小餅を積み重ねて盛られます。
 平常時にはお供えせず、報恩講・年忌法要などにお供えし、お供えしない時は供笥は出したままにせず、引き出しなどにしまっておくと良いでしょう。
基本的に御華束は「打敷とセットでお供えする」と思って間違いないでしょう。


















<お寺のお内仏の御華束>


左の写真は「杉盛御華束」と呼ばれている御華束です。置く場所は写真のように須弥壇の上に一対お供えするのが望ましいでしょう。














 一般家庭のお内仏の場合は、左の写真ようなもので構いません。
供笥に二段もしくは三段程度の白餅を重ねて備えるとよいでしょう。もし餅が揃わない場合には落雁で代用されるのもいいでしょう。









<報恩講の御華束>
お寺の報恩講となると「須弥盛御華束 ( しゅみもりけそく)」という色のついた大きな華束がいくつも供えられます。
この荘厳からもわかるように、真宗門徒にとって報恩講が特別な法要であることがわかります。








<御華束を備える行事>
・祥月命日(一年に一回の命日)
・年忌法要
・中陰(四十九日までの期間)
お正月(※)
・お盆
・お彼岸
・報恩講
御移徙( おわたまし)(入仏式)

 ※ お正月には鏡餅をお備えします。