■ 2006年 11月 ■
「帰敬式って、なあに?」

我従今身尽未来際の宣言


【ききょうしき】=在家門徒が受ける法名授与式のこと。
在家門徒が仏に帰依し、み教えを敬う生活者となることを誓う式です。
形式的に剃刀を頭にあてることから、一般的には「おかみそり」とか「おこぞり」ともいわれています。
どなたでも受ける事ができます。
「これから私は仏さまと、その教えを人生の指針とし、よりどころとし、仏・法・僧の三宝に帰依します。」と釈迦・弥陀のまえで意志を宣言し、仏弟子として新たに人生のスタートをする大切な儀式です。
元来は真宗本廟(京都東本願寺)でご門主によって執行されてきたものですが、「帰敬式実践運動」のため、近年は、正式に各寺の住職によって行えるようになりました。


<法名>
帰敬式を受ければ、男性には「法名 釈○○」、女性には「法名 釈尼○○」という法名が授けられます。「釈」という名字は釈尊の弟子であることをあらわしています。
これは生きることに悩み、苦しむ人生だからこそ、「真実を宗(むね)として生きよ」との釈迦・弥陀の呼びかけにしたがい立ち上がり、いのちの限り生きていくと誓った人すべてに、平等に与えられる名前です。
法名にこめられた如来の「よびかけ」を感じ、この一度限りの尊いいのちを大切に生きていくと宣言したことをしめす名前のことをいいます。