■ 2010年 4月 ■
「御遠忌って、なあに?」
御遠忌(ごえんき)とは、50年ごとにお勤めされる親鸞聖人などの年忌法要のことです。
2011年(平成23年)は親鸞聖人の没後750年にあたり、年忌法要が大々的に行われます。
真宗大谷派では、これまでにも中興の祖とされる本願寺第八代・蓮如上人の法要を御遠忌としてお勤めしてきました。
これら御遠忌を節目として、各地域の寺院や教区などでそれぞれ御遠忌やお待ち受け大会などの記念事業が行われています。真宗本廟(東本願寺)では特別記念事業として、明治の再建といわれる真宗本廟両堂等の修復がはじまっています。
宗祖の教えや先達の願いに立ち返り、いま一度自らの生き方、生活の有様を見つめなおし、あらためて本願念仏の教えを受けとめるあゆみをすすめてまいりました。特に、このたびは、「宗祖としての親鸞聖人に遇う」ということを基本理念に掲げ、様々な取り組みを進めてきています。
この御遠忌法要厳修と御修復事業が、私たち宗門人にとって真に意義深い取り組みとなるためには、私ども一人ひとりが、あらためて「どういう姿勢で宗祖の御遠忌をお迎えするのか」、また「私にとって真宗本廟とは何か」という問いに向き合うことが求められています。