■ 2010年6月 ■
「中陰って、なあに?」
人が亡くなってからの49日間を「中陰(ちゅういん)」といいます。
一週間ごとに仏事を行います。
<七日ごとの仏事の名称>
1、初七日(しょなのか)・・・・亡くなってから1週間後に行う仏事
2、二七日(ふたなのか)・・・・ 2週間後 〃
3、三七日(みなのか)・・・・・ 3週間後 〃
4、四七日(よなのか)・・・・・ 4週間後 〃
5、初命日(はつめいにち)・・・初めての月命日(亡くなってから一ヶ月)の仏事
6、五七日(いつなのか)・・・・亡くなってから5週間後に行う仏事
7、六七日(むなのか)・・・・・ 6週間 〃
8、満中陰(まんちゅういん)・・・49日目に行う仏事。
9、百か日(ひゃっかにち)・・・・約100日後に行う仏事
<一般的な中陰の考え方>
人が亡くなってから新たに生まれ変わるまでの中間的なあり方と言われます。
この期間中に遺された者が7日ごとに生者が故人の冥福を祈ってお経を読むなどの善行を行い、追善をなせば、死者はその功徳によって善い処に生まれると考えられています。
<一般的な中陰の問題点>
必ずしも「追善供養」の仏事が迷信なのではありません。追善供養を勧める一般的な考え方について正しい理解がなされないことが多くあり、そのことによってかえって多くの迷信を生じさせたことも事実です。
その中に人の心を惑わす様々な迷信や俗信を生みだしてきた背景があります。そこには生者の故人に対する一方的な感情に起因すると考えられる事柄が多くみられます。
<浄土真宗の中陰>
中陰は、亡き人の命終というご縁を通して仏の教えに出遇うために営まれることから「仏事」と呼ばれています。そこに亡き人の人生を尊びつつご本尊合掌し、亡き人の人生と「死にゆくべき我が人生」を通じて生きることの意義を深く考える行事です。
<お内仏の荘厳>