■ 2020年 4月 ■
きんってなあに?

※正式な漢字はと書きますが、ここでは表記できませんでしたので。「きん」とします。


法事に呼ばれたら、まずお内仏のご本尊に合掌礼拝しましょう。
その際に鈴(りん)を鳴らして合掌はいたしません。きんは勤行や読経を行う時にのみ使用し、お勤めの合図を示して声の調子を整える勤行の前後に鳴らす、いわば楽器です。
したがって、合掌するときやお供えした時などに鈴は鳴らしません。お勤めしないときに撥は金の中におさめておきます。


<大谷派で使用する鈴>

宗派によって呼称や形・用途は様々です。真宗大谷派の正式な鈴は通常は下の写真のような「平きん」と呼ばれているものを使用しています。



「雲輪(くもわ)」
金は黒い専用の台(金台)の上に置かれますが、その上にさらに「雲輪」というものを置き、その上に「紅輪(べにわ)」という輪っかをのせて置かれます。



「紅輪(べにわ)」



雲輪の上に紅輪をのせてきんをおきます。この二つがなければきんを打つ撥(ばち)が台の上に置けなくなります。当派ではきんを置くための「ふとん」は使用しません。



勤行中の撥(ばち)は下の写真のように置きます。「平きん台」は撥(ばち)がのる大きさのものを揃えましょう。





本堂でお経が上がるときには特別に平金とは別にお経用の金、経金(きょうきん)・もしくは大金(だいきん)といわれるものが使用されます。