■ 2020年10月 ■
灯明ってなあに?
<一隅を照らす>
まずはお内仏の必須アイテムの一番にあげられるのが、この「灯明」でしょう。
灯明は仏様のお徳である智慧を表していると言われます。
その如来の智慧は、我々の無明の闇を破るはたらきがあると表現されます。
例えば、千年の暗室であってもそこに明りが灯ったならば、その光は一瞬にして闇を破って、本当の自分の姿を照らします。
これが光(智慧)のはたらきです。
<由来>
様々な宗教において、「光」は救いや希望などの象徴として表されます。浄土真宗では浄土荘厳(じょうどしょうごん)と呼ばれ、主に阿弥陀仏のはたらきである人間の無明の闇を破る智慧を象徴する「光」と、人間の知恵では量ることのできない「いのち」を表しています。
そういうことから、仏華は「寿」(=いのち)、灯明は「智慧」をあらわして大事にされています。
お内仏の荘厳
電気ではなく、本火を使用します。
<平常時>両脇の輪灯(りんとう)にのみ灯します。平常時には輪灯のみに灯すのが基本ですが、輪灯がない場合や電気の時には鶴亀燭台にロウソクをさし灯します。
<法要・法事>両脇の輪灯とロウソクに本火を灯します。