■ 2020年 12月 ■

梵鐘(ぼんしょう)ってなあに?

お寺の鐘といっても実に様々なものがあり、用途も様々です。

「夕焼け小焼けで日が暮れて、山のお寺の鐘が鳴る〜♪」  といわれるように昔からお寺の鐘の代表は『梵鐘(ぼんしょう)』ではないでしょうか。この梵鐘とは、境内にある鐘楼堂(しょうろうどう)に据えられ、広くお寺の外に響くように造られています。



<いつ撞くのか>
 宗派の定めによれば、時刻を知らせるものではなく、法要が始まることを知らせるためにあります。
法要開始1時間前(もしくは30分前)に近隣に参詣時間が来たことを知らせるために撞かれ、「ゴーン、ゴーン」と1・2分ほど間隔をあけて余韻を残しながらゆっくり撞きます。




<回数と撞き方>
(『大谷派年中諸法要行事』より転載)
晨朝(お朝事)・・・・十一吼(9打目は追鐘/追鐘は晨朝に限る)
日中・・・・・・・・・九吼
逮夜・・・・・・・・・九吼
一座法要・・・・・・・九吼
集会(しゅうえ)・・・十八吼
出棺・・・・・・・・・四吼
非常危急・・・・・・・無数で早鐘