■ 2021年2月 ■
「肩衣って、なあに?」

肩衣(かたぎぬ)の由来
在家の仏教信徒が仏前に礼拝するときに正装です。
鎌倉時代の末ごろより庶民の間で用いられるようになり、江戸時代には無官の武士の最礼装として着用されていた裃がが簡略化されたものであるといわれています。
その肩衣がさらに略され、「略肩衣」とよばれているものが現在使われている肩衣です。
仏事の際には念珠と勤行本とともに必ずかけてお参りするのが門徒の心得として大切なことだと言えるでしょう。

<写真>(上)本山より相続講の賞典として送られる「略肩衣」