■ 2021年 11月 ■
前卓(まえじょく)ってなあに









前卓は上卓とは別のもので、須弥壇前に置く卓(机)のことです。







※平常時には打敷はおかけせず、仏華と土香炉と燭台(鶴亀)のみを写真のように置きます。



















打敷をかける場合には、「建水板(けんすいばん)」と呼ばれる板をはずし、前卓の上にまず「水引(みずひき)」と「打敷」を掛けます。水引と打敷を敷いたら建水板を上にのせます。もし水引がない場合には打敷のみでも構いませんし、また、前卓が置くことができないようであれば、建水板の下に打敷を引いても構いません。
前卓の建水板は、板の両端に「筆返し」がついていて上卓の建水板とは別のデザインになっています。










前卓と建水板はこのようになっています。










つぎに建水板を取り外し、まず前卓に「水引」を敷き、その上から打敷をかけます。













法要の時の前卓の荘厳(しょうごん)

前卓の上には平常時と同じように「鶴亀燭台(つるかめしょくだい)」(向かって右側)・然香(線香)を入れる「土香炉(どごうろ)」(中央)・仏華をたてる「花瓶(かひん)」(向かって左側)の3つが常時備えられます。