■ 2022年 1月 ■
聲明名集(しょうみょうしゅう)ってなあに

    
  
聲明集とは、お寺の法要や日常のお勤めの際に使用する本のことです。 寺院によってさまざまではありますが、主に寺院の法要では「緑の声明集」といわれている大谷聲明集(おおたにしょうみょうしゅう)が多く使われています。
聲明集はいわゆる「お経本」とは違い、参詣者一人ひとりがそろって声を出して一緒にお勤めするために使用されます。
大谷聲明集(緑の勤行本)には大谷派で勤めるほとんどのお勤めが掲載されています。



一般家庭においては大谷派勤行集、いわゆる「赤本」が広く使われています。
大谷派勤行集(赤本)は昭和30年代に制定された同朋奉讃式(どうぼうほうさんしき)の勤行集として発行されました。
内容は「お早引き形式」と言われる時代の変化に応じた新しい形式のもので、これまで主流だった淘三・六首引き形式のものを手短で日常的にお勤めできるようにと願って発行されました。









寺院によっては使用される声明集がオリジナルなものを使用したり、さまざまな工夫がされているということも聞きますが、概ね「大谷派勤行集(赤本)」と「大谷聲明集」の二つが主流です。


他に青色の勤行集「増補版大谷派勤行集」もあります。









現在、東本願寺出版から新しい大谷派聲明集が発売されています。

  



さまざまな勤行集が発売されていますのでどのようなものを購入したがいいかは所属のお寺にお尋ねください。勤行集はほとんどのお寺で購入できると思います。インターネットなどで購入の際には東本願寺出版『ともBOOK』の書籍をご購入ください。